良い税理士とダメな税理士の違いとは?業界の裏側を知るプロが徹底解説

税務

「税理士なんて、誰に頼んでも同じでしょう?」
もしあなたがそう考えているなら、それは大きな間違いです。税理士は、単なる記帳代行や申告書の作成者ではありません。あなたの会社の財務状況を最も深く理解し、経営の意思決定に大きな影響を与える重要な「経営パートナー」です。

良い税理士は、的確な節税提案や資金繰りアドバイスで会社のキャッシュを最大化し、事業の成長を力強く後押ししてくれます。一方で、「ダメな税理士」を選んでしまうと、不要な税金を払い続け、経営判断を誤り、最悪の場合、会社を危機に晒すことさえあります。

この記事では、数多くの税理士事務所と経営者を見てきたプロの視点から、「良い税理士」と「ダメな税理士」を分ける決定的な違いを徹底解説します。この記事を読めば、あなたはもう税理士選びで失敗することはありません。最高のパートナーを見つけ、あなたの事業を成功へと導くための羅針盤として、ぜひ最後までお付き合いください。

  1. 要注意!経営の足を引っ張る「ダメな税理士」の10の特徴
    1. 1. レスポンスが絶望的に遅い
    2. 2. 説明が専門用語だらけで分かりにくい
    3. 3. 節税提案や経営アドバイスが一切ない
    4. 4. 態度が高圧的で相談しにくい
    5. 5. 料金体系が不透明(追加請求が多い)
    6. 6. デジタル化に疎く、非効率な作業を強いる
    7. 7. ミスが多く、指摘しても改善しない
    8. 8. 業界知識に乏しく、的外れなアドバイスをする
    9. 9. 税務調査で頼りにならない
    10. 10. 脱税まがいの危険な節税を勧めてくる
  2. 事業を加速させる「良い税理士」の7つの条件
    1. 1. コミュニケーションが円滑で、良き相談相手である
    2. 2. 会社の未来を見据えた「攻めの節税」を提案してくれる
    3. 3. 資金繰りや融資にも強い「経営のパートナー」である
    4. 4. デメリットやリスクも正直に伝えてくれる誠実さがある
    5. 5. 業界への理解が深く、最新情報に精通している
    6. 6. ITツールに強く、業務効率化を推進してくれる
    7. 7. 弁護士や社労士など、幅広い専門家ネットワークを持つ
  3. 失敗しない税理士選びの実践ガイド|4つのステップ
    1. ステップ1:自社のニーズを明確にする(依頼したい業務の棚卸し)
    2. ステップ2:候補となる税理士を探す(探し方のメリット・デメリット)
    3. ステップ3:初回面談で本質を見抜く(絶対に聞くべき質問リスト)
    4. ステップ4:契約内容を隅々まで確認する(契約前の最終チェック)
  4. 税理士の顧問料、本当の相場とは?
    1. 顧問料は何で決まるのか?
    2. 【2026年最新】料金相場表(法人・個人事業主)
  5. まとめ:最高の経営パートナーを見つけ、事業を次のステージへ

要注意!経営の足を引っ張る「ダメな税理士」の10の特徴

「もしかして、うちの税理士はダメかも…?」そんな不安を感じたことはありませんか?ここでは、経営者が不満を抱きやすい「ダメな税理士」の具体的な特徴を10個挙げます。複数当てはまる場合は、税理士の変更を真剣に検討すべきサインかもしれません。

1. レスポンスが絶望的に遅い

質問のメールを送っても返信は数日後、電話はいつも留守電。 これは最も多くの経営者が不満を抱くポイントです。 経営判断にはスピードが求められます。税務に関する疑問や不安をすぐに解消できない状況は、大きなストレスになるだけでなく、ビジネスチャンスの損失に直結します。 特に、税務調査の連絡が入った際や申告期限間近に対応が遅いのは致命的です。

2. 説明が専門用語だらけで分かりにくい

「減価償却がですね…」「損金算入の件ですが…」など、専門用語を一方的に並べ立て、こちらの理解度を確認しようとしない税理士は要注意です。 優秀な税理士ほど、税務の知識がない人にも分かるように、平易な言葉や具体例を用いて丁寧に説明してくれます。 説明を面倒くさがったり、上から目線の態度をとったりするタイプは、経営者に寄り添う姿勢が欠けていると言えるでしょう。

3. 節税提案や経営アドバイスが一切ない

毎月顧問料を払っているのに、やってくれるのは記帳代行と決算申告だけ。こちらから質問しない限り、節税に関する提案や経営状況に関するアドバイスが全くない。 これは、税理士を「作業代行者」としてしか活用できていない典型的な例です。本来、税理士は会社の数字を最もよく知る立場として、積極的に節税や経営改善の提案をすべき存在なのです。

4. 態度が高圧的で相談しにくい

「先生」と呼ばれて勘違いしているのか、常に上から目線で話してくる。 こんな税理士では、些細な疑問や経営の悩みを気軽に相談することはできません。 コミュニケーションがストレスになるような関係では、長期的な信頼関係は築けず、税理士がいるメリットも半減してしまいます。

5. 料金体系が不透明(追加請求が多い)

契約時には安く見せかけておいて、決算料や年末調整、償却資産税の申告などで次々と追加料金を請求してくる。 何が顧問料に含まれていて、何が別途料金なのかを事前に明確に説明しない税理士は信頼できません。 料金に関する質問に曖昧な回答しかしない場合も注意が必要です。

6. デジタル化に疎く、非効率な作業を強いる

「クラウド会計はよく分からない」と言い、いまだに紙の領収書や通帳コピーの郵送を求めてくる。 freeeやマネーフォワードといったクラウド会計ソフトや、チャットツールに対応できない税理士は、あなたの会社の生産性を著しく低下させる原因になります。 時代に合わせた業務効率化を提案できないのは、プロとして問題があると言えるでしょう。

7. ミスが多く、指摘しても改善しない

申告書や月次試算表に単純な計算ミスや入力ミスが多い。 ミスは誰にでもありますが、問題なのはその後の対応です。指摘しても謝罪がなかったり、同じミスを繰り返したりするようでは、安心して会社の税務を任せることはできません。税理士のミスは、修正申告の手間や延滞税といった実害につながるリスクがあります。

8. 業界知識に乏しく、的外れなアドバイスをする

自社の業界特有の会計ルールや商習慣を全く理解しておらず、一般的なアドバイスしかできない。 例えば、建設業とIT業では、会計処理や税務上のポイントが大きく異なります。 業界への理解が浅いと、効果的な節税提案や的確な経営アドバイスは期待できません。

9. 税務調査で頼りにならない

いざ税務調査が入った際に、税務署の言いなりになってしまう。経営者の味方として毅然とした態度で交渉してくれない。 良い税理士は、税法の知識や過去の判例をもとに、調査官と対等に交渉し、会社を守ってくれます。 税務調査への対応力は、税理士の真価が問われる重要な局面です。

10. 脱税まがいの危険な節税を勧めてくる

「これはバレませんから」などと言って、根拠のない過度な節税対策や脱税行為を勧めてくる税理士は論外です。 節税と脱税は全くの別物。目先の利益のために会社の信用を失い、重いペナルティを課されるリスクを冒してはいけません。

事業を加速させる「良い税理士」の7つの条件

では、逆に事業の成長を力強くサポートしてくれる「良い税理士」とは、どのような存在なのでしょうか。ダメな税理士との違いを比較しながら、その条件を7つご紹介します。

1. コミュニケーションが円滑で、良き相談相手である

良い税理士は、何よりもまずコミュニケーション能力に長けています。 専門的な内容を分かりやすく伝える力はもちろん、経営者の話に親身に耳を傾け、税務以外の悩みでも気軽に相談できる雰囲気を持っています。 会社の状況を深く理解しようと努め、長期的な信頼関係を築こうとしてくれる姿勢が感じられます。

2. 会社の未来を見据えた「攻めの節税」を提案してくれる

良い税理士は、過去の数字を処理するだけでなく、未来を見据えた提案をしてくれます。 決算間近になって慌てて対策するのではなく、常に会社の経営状況を把握し、最適なタイミングで効果的な節税策を積極的に提案してくれます。 例えば、役員報酬の最適な金額設定や、設備投資のタイミング、各種税制優遇の活用など、会社のキャッシュフローを最大化するための具体的なアドバイスをくれるでしょう。

3. 資金繰りや融資にも強い「経営のパートナー」である

税務申告だけでなく、資金繰りの相談や金融機関からの融資サポートにも強いのが良い税理士の特徴です。 金融機関が納得する事業計画書の作成支援や、補助金・助成金の情報提供など、会社の財務基盤を強化するための多角的なサポートが期待できます。 まさに、経営者の右腕となる「パートナー」と言える存在です。

4. デメリットやリスクも正直に伝えてくれる誠実さがある

どんな節税策にも、メリットだけでなくデメリットや税務調査のリスクが伴います。 良い税理士は、良いことばかりを言うのではなく、潜在的なリスクについても正直に、そして分かりやすく説明してくれます。 この誠実さこそが、本当に信頼できるパートナーである証です。

5. 業界への理解が深く、最新情報に精通している

自社の業界動向や特有の商習慣に詳しく、常に最新の税制改正や補助金情報をキャッチアップしている税理士は非常に頼りになります。 業界知識が豊富だからこそ、他社事例などを交えた、より実践的で効果の高いアドバイスが可能なのです。

6. ITツールに強く、業務効率化を推進してくれる

クラウド会計ソフトの導入支援はもちろん、経理業務全体を効率化するための具体的な提案をしてくれます。 ITに強い税理士と組むことで、経営者は面倒な経理作業から解放され、本来注力すべきコア業務に集中できるようになります。

7. 弁護士や社労士など、幅広い専門家ネットワークを持つ

経営課題は税務・会計だけにとどまりません。法律問題や労務問題など、専門外の相談を受けた際に、「私の専門外です」で終わらせるのではなく、「それなら優秀な弁護士(社労士)を紹介しますよ」と、すぐに他の専門家につないでくれる税理士は非常に心強い存在です。

失敗しない税理士選びの実践ガイド|4つのステップ

では、具体的にどうすれば自社に最適な「良い税理士」を見つけることができるのでしょうか。ここでは、失敗しないための4つのステップを解説します。

ステップ1:自社のニーズを明確にする(依頼したい業務の棚卸し)

まず最初に、税理士に何を求めるのかを明確にしましょう。
「とにかく安く、申告だけお願いしたい」のか、「節税や経営のアドバイスまで積極的にしてほしい」のかで、選ぶべき税理士は全く異なります。

【依頼したい業務のチェックリスト】

  • 記帳代行
  • 月次決算書の作成・報告
  • 決算申告、法人税申告
  • 年末調整、給与計算
  • 積極的な節税提案
  • 資金繰り、融資相談
  • 経営コンサルティング
  • 税務調査の対応
  • 会社設立支援
  • 事業承継、相続対策

これらのうち、自社が何を重視するのか優先順位をつけておくと、候補を絞り込みやすくなります。

ステップ2:候補となる税理士を探す(探し方のメリット・デメリット)

自社のニーズが明確になったら、候補となる税理士を探します。探し方にはいくつかの方法があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。

探し方メリットデメリット
知人・取引先からの紹介・信頼性が高い
・ミスマッチが少ない
・断りにくい
・自社に合うとは限らない
インターネット検索・多くの候補を比較検討できる
・事務所の強みや特徴が分かりやすい
・情報が多すぎて選ぶのが大変
・情報の真偽を見極める必要がある
税理士紹介サービス・無料で自社に合う税理士を紹介してくれる
・手間が省ける
・紹介される税理士が限定される場合がある
・担当者の質にばらつきがある
金融機関・商工会議所・信頼できる税理士を紹介してもらえる・選択肢が少ない
・紹介までに時間がかかることがある

一つの方法に絞らず、複数の方法を組み合わせて候補者リストを作成するのがおすすめです。

中でも、近年多くの経営者が活用しているのが、税理士紹介サービスです。例えば、全国の税理士情報を網羅し、第三者の客観的な視点で自社のニーズに合った税理士とのマッチングをサポートしてくれる「税理士ベスト」のような専門プラットフォームを利用すれば、自力で探す手間を大幅に削減し、ミスマッチのリスクを効果的に減らすことができるでしょう。

ステップ3:初回面談で本質を見抜く(絶対に聞くべき質問リスト)

候補者を2〜3人に絞り込んだら、必ず直接会って面談しましょう。 面談は、税理士の人柄や能力、そして自社との相性を見極める絶好の機会です。 以下の質問リストを活用し、相手の本質を見抜きましょう。

【初回面談で絶対に聞くべき質問リスト】

  1. サービスと料金について
    • 月額顧問料には、具体的にどこまでの業務が含まれますか?
    • 別途料金が発生するのは、どのような場合ですか?料金表はありますか?
  2. 経験と専門性について
    • 先生の得意な業種や分野は何ですか?
    • 私たちの業界の顧問先はありますか?業界特有の税務で注意すべき点は何だと思いますか?
  3. コミュニケーションについて
    • 契約後の主な担当者はどなたですか?(資格の有無も確認)
    • 相談はどのような方法(電話、メール、チャット等)で、どのくらいの頻度で可能ですか?
    • 質問した場合、通常どのくらいで返信いただけますか?
  4. 提案力について
    • 弊社の状況で、今すぐできる具体的な節税提案は何かありますか?
    • 税務調査の経験は豊富ですか?どのようなスタンスで対応されますか?
    • 資金調達や経営改善に関するアドバイスもいただけますか?

これらの質問に対する回答の仕方、分かりやすさ、そして何より「この人と一緒に事業を成長させていきたいか」という直感を大切にしてください。

ステップ4:契約内容を隅々まで確認する(契約前の最終チェック)

面談を経て依頼したい税理士が決まったら、契約前に必ず契約書の内容を確認しましょう。特に以下の点は重要です。

  • 業務範囲: どこまでが契約に含まれているか
  • 報酬: 月額顧問料、決算料、その他費用の詳細
  • 契約期間: 自動更新の有無
  • 解約条件: 解約の申し出時期や違約金の有無

少しでも疑問があれば、遠慮なく質問し、納得した上で契約を結ぶことが、後のトラブルを防ぐ鍵となります。

税理士の顧問料、本当の相場とは?

税理士選びで最も気になるのが「料金」でしょう。安さだけで選ぶのは危険ですが、適正な相場を知っておくことは重要です。

顧問料は何で決まるのか?

税理士の顧問料は、主に以下の要素で決まります。

  • 売上規模: 売上が大きいほど取引が複雑になり、料金は高くなる傾向があります。
  • 訪問頻度: 税理士が訪問する回数が多いほど高くなります。
  • 記帳代行の有無: 経理データを自社で入力(自計化)するか、税理士に丸投げするかで料金は大きく変わります。
  • 依頼する業務範囲: 経営コンサルティングなど、付加価値の高いサービスを求めるほど高くなります。

【2026年最新】料金相場表(法人・個人事業主)

以下は、あくまで一般的な目安です。記帳代行を依頼する場合は、月額5,000円〜20,000円程度が加算されることが多いです。

【法人の場合】

年商規模月額顧問料の目安決算料の目安
〜1,000万円15,000円 〜 25,000円顧問料の4〜6ヶ月分
1,000万円 〜 3,000万円20,000円 〜 35,000円顧問料の4〜6ヶ月分
3,000万円 〜 1億円30,000円 〜 60,000円顧問料の4〜6ヶ月分

出典: 税理士紹介センターの情報を基に作成

【個人事業主の場合】

年商規模月額顧問料の目安確定申告料の目安
〜500万円10,000円 〜 15,000円50,000円 〜 100,000円
500万円 〜 1,000万円15,000円 〜 20,000円顧問料の4〜6ヶ月分
1,000万円以上20,000円 〜顧問料の4〜6ヶ月分

出典: 税理士紹介センター、比較ビズの情報を基に作成

まとめ:最高の経営パートナーを見つけ、事業を次のステージへ

良い税理士とダメな税理士の違いは、単なるスキルや知識の差だけではありません。それは、「あなたの会社の成長を心から願い、共に未来を創ろうとしてくれるか」という姿勢の違いです。

ダメな税理士は、過去の数字を処理するだけの「作業者」に留まります。一方、良い税理士は、未来のビジョンを共有し、数字の裏側にある経営課題を読み解き、事業を成功に導くための羅針盤となってくれる「真のパートナー」です。

税理士選びは、未来への投資です。料金の安さや事務所の近さだけで安易に決めるのではなく、この記事で解説したポイントを参考に、ぜひ複数の税理士と直接会って話をしてみてください。

あなたの事業に真摯に寄り添い、共に汗を流してくれる最高のパートナーを見つけることができれば、あなたの会社は間違いなく次のステージへと飛躍できるはずです。

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